アビガン 先手かと思ったら横取りだった
厚生労働省の加藤勝信大臣は2020年2月22日、「(アビガンが新型コロナ感染症に対して)効果があるかどうか検証し、一定の効果があるということであれば、幅広い医療機関で使えるような状況を作っていきたい初めてかも知れない、政府が先手を打ったと思った。もう投与を始めたというからなぜこんなに早いのかと不思議には思ったが。
アビガンを検索すれば、RNAウィルス全般にきく薬でエボラ出血熱にも試されているとか、胎内の子供に悪いことや、政府が備蓄をしているとか、いろんな事を知った。
そして、その次に見た記事が衝撃だった。
神奈川県は2020年2月21日、新型コロナウイルス(2019-nCoV/SARS-CoV-2)の感染者の治療に当たっている神奈川県内の医療機関で、富士フイルム富山化学が製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬の「アビガン」(ファビピラビル)の投与を認容するように政府に要望した。神奈川県の要望を承認しただけだった。治験をやるのは神奈川県、早急に治験が出来るのは当たり前。こういうのを人のふんどしで相撲を取ると言う。あるいは人の手柄を横取りするとも言う。会見の時に神奈川県の名前を出したのだろうか?テレビの中継では言っていなかったから、どこで隠蔽されたのか知りたいと思う。
神奈川県は、(1)県が行う人道的見地からの投与(コンパッショネートユース)の認容とプロトコル作成等の支援、(2)治験・臨床研究の早期開始、早期承認、(3)感染した場合重篤化する可能性の高い人(ハイリスク群)、医療従事者等に対する予防内服としての投与の開始──を国に要望している。こちら
だが、さらに続きがある。
中国の大学病院や研究機関が、新型コロナウイルス(2019-nCoV)への感染が認められた患者や肺炎を起こした患者を対象に、臨床試験を相次いでスタートさせている。使用されている薬剤は抗HIV薬などに混じり、「ゾフルーザ」(塩野義製薬の抗インフルエンザ薬)や「アビガン」(富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬)と同成分の薬剤も含まれる。これは2月4日の記事だ。 日経バイオテクの記事らしいから、日本が知っていたということだ。神奈川県もこれを踏まえて検討していたと思う。一般の医療機関で使えるのかが調べた限りでは明確ではなかった。認容を要望したというから政府の承認が必要だったようだ。記事は神奈川県が正式に要望したものだ。当然前段階で要望したに違いない。その日数が何日あったのかは分からないが、もし死亡した患者に投与できるタイミングがあり、この薬の効果があれば、厚労省の責任は重大ではないだろうか?
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