国民への竹やり指南 ウィルス対策

 総理大臣は新型コロナウイルス感染症対策専門家会議に次の注文をだした。
具体的には、新型コロナウイルス感染症の特徴や疫学的観点からの現状評価、患者、特に高齢者、基礎疾患のある方等が確実に必要な診療につながるよう、国民の皆様に分かりやすい受診の目安の作成などについて御議論をお願いしたいと思います。ここ
 国民の心構えと行動を、有難くもお教えくださるようだ。別の言い方をすればここで示された基準以下のものは、じっと我慢せよということでもある。そしてこれを守れば新型コロナウイルスに勝てるとの有難い教えだ。これはまるで竹やりでB29が落とせるということのようだ。

 受診の目安なのだから、受診すべき病院などがあるという前提だ。かつ、病院なども必要に応じてウィルス検査ができるという前提だ。これらの体制はどこまで整っているのか、議論している専門家の方たちはご存じなのだろうか?

 総理大臣はこうも言う。
政府としましては、この専門家会議で出された医学的・科学的な見地からの御助言を踏まえ、先手先手で更なる対策を前例に捉われることなく進めてまいります。
 目安によって、対策すなわち、医療体制を整えるのだろうか?私は信じていないけどね。

 彼らは受診する人数をどのように考えているのか、それがこの試みの成否を決める。実際に人が押し寄せたときに、窓口は対応できるのか、あるいは彼らが選別を厳しくするのか、全く暗闇だと思う。わずかな明かりを当てに飛び込んだら奈落の底、そんなことが無いように祈るだけだ。

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