「地域主権改革という危険な幻想」について

地域主権改革という危険な幻想」について全面的に賛同します。

 道州制を含んだ地域主権改革は新自由主義そのものである可能性が極めて高い。むろん、真の地域主権を主張し実現しようと考えている方々がおられることも承知していますが、新自由主義の方向に持ち込もうとする勢力の力が強く、危険きわまりないと思う。

 地域主権での主要課題は、地域が決めることである。言い方を変えれば地域がおのおの違う結論が出せることであり、財政力に応じて豊かな結論も貧しい結論も出せることである。それに対して国は口も出さないし金も出さないことである。要するに地方の切り捨てにつながる。

 もう一つの主要課題が官僚制度の見直しだ。中央官僚は地方に対して権限を持つから、中央でも力がある。彼らの手足をもぐことそれが地域主権だ。橋下知事がよく言う「霞ヶ関をぶっ壊せ」がそれを端的に表現する。
 中央官僚制度を壊せば、道州制が出来ても対した官僚制度は出来ない。彼らに変わって力を持てるのは、財界主導あるいは政治主導だ。だがそれが官僚主導よりいいとは限らない。新自由主義の沿った主導であれば国民もしくは道州民の暮らしは今より悪くなるだろう。

この記事へのコメント

カタカナサヨク
2010年10月07日 12:30
全くもって同感です。
端下、そのまんま、竹原、それに河村等々の知事という地位にある人々が考える「地域主権」像は、江戸時代の自分が「藩主」になることではないでしょうか。彼らの意見や説明には、やたらと虚勢は張るけれども、冷静・客観的な疑問点や反論を提示されると、答えられずに。レッテル貼って逃げるだけのように見えます。米穀で人気のある茶会とかいう連中と、発想は同じ。根っこに究極の新自由主義(新保守主義?)があり、時代を封建時代へと逆行させるために、装飾を施しているに過ぎない、裸の王様ではないですか。戦前、軍国主義に傾斜する時代にも、こういった軽薄不慮な人物が、メディアと結託して、大きな声で連日、馬鹿の一つ覚えを垂れ流していたのではないでしょうか。
2010年10月07日 22:23
カタカナサヨク さん
圧倒的な支持を集める彼ら。ちょび髭つき安倍晋三を思い出せば気持ちが悪いですね。

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